11. 人は死なない
四季の好きなダンサーさん、鈴木レオくんがずうぅぅうーーーーっと前に、インスタのストーリーで紹介してた本。の、はず…。
タイトルなんとな〜くうる覚えで確かではない。
同じようなタイトルが2冊あって、同じ作者さんのだからきっと内容は似てるのだろうけど。
でも表紙白かった気がするからもう一冊の方かもなー。
とりあえず図書館にあった方を借りて読みました。
著者の矢作先生は医師で。現場での生死についてまあ色々書かれている感じです。
1番印象に残ったのは、矢作先生のお母様が亡くなられた後、霊媒?で会話をしていたところ。
霊媒師によって、ある人の身体にお母様の魂が入り、矢作先生と会話をしたそうで。
普通だったら信じられないのだけど、その文章を読むと何故か信じてしまった。
この科学技術が発展しきった現代にこんな超自然なことがあるんやなーって。
急死だったり、遠方で最期を見届けられなくてもう一度話してお別れしたいって人はきっとたくさんいるんだろうなあ。
でもこれはかなり危険だなとも感じた。
まあとにかく面白いですな。この世は。
あとはいくつか気になった箇所をピックアップ。
まず第1章のタイトル
生と死の交差点で
まさにこれは医師の彼だからこそ言える言葉やなあと。
これだけ医学、技術が発展した現代なのに、彼が言うには、
わからないことだらけと言うのが本当のところ
らしい…。不思議。
病院に来れば100%治る、死なないと思い込んでる患者さんも多いらしく。いやそうか。うーん。。わかっているのは、いつか人は死ぬということだけ。だと。へえー。ですよ、まったく。意外な意見だった。
また学生の頃は登山が好きでかなり命懸けで登っていたらしく。登山をしていて良かったことは、
雨風をしのげて寒い思いをせず、三度のご飯が食べられるだけで、十分満足が出来るということ
だそう。そうなんだよなー。うんうんと何か共感できた。
お母様が亡くなられて葬儀社に処理をしてもらっての一言。
人は人に助けられている。
矢作先生の謙虚さが表れる一言でした。
オススメの本が紹介されてた。
愛する人を亡くした人へ
一条真也著
こちらも是非読んでみたい。
この一連の矢作先生のお母様が亡くなられた部分を読み、人は必ず死ぬ。ということがじわじわと体に蝕んできた。私の親もいつかはなくなる。考えたことなかったけど少し怖くなった。
死生観に関して。
肉体には寿命があり、八〇歳になって肉体は朽ちて無くなる
ああ。なるほどなと何か私に取って何だか新しい考え方だった。あくまで無くなるのは肉体であって、その亡くなった人の考え方とか記憶や想いは忘れ去られなければなくならないのだろうか。
ギクっとした一言
善良に生きているのになぜこんなにつらい目にあうのだろう、などと考えてしまうことが誰にでもあるはずです。
当たり前のことに、改めて気づかされてしまったなあ。
人の魂は肉体が消滅した後も存在すると考えれば、ずいぶんと心が安らかになるのではないでしょうか。他界した人はどこかで自分を見守ってくれている、いつの日か再会できる。そう考えることで死別への考え方が変わってくる。と。
死についてあまり深く考えてこなかった自分がまざまざと見せつけられつつも、新しいことを考える時間となった。
総じて、この本を読んで良かった。