18. 蘇る変態
またまた星野源。3冊目。
本当に面白い。
とにかく面白い。
俳優として、
歌手としてのその実力は
皆様の方が知っての通りではございますが、
もの書きとしてもこんなに才能があるとは
凄いとしか言いようがない。
前半は、雑誌に載ってたエッセイ。
後半は、何とくも膜下出血で倒れてその入院から復帰までの話が綴られています。
ひとまず前半のエッセイで印象に残ったフレーズあげてきます。
葬式や墓参りの後にはなぜか元気が出る。死に直面した後は、気持ちが「生きねば」と自然にポジティブになる。
これは新しい考え方だった。
まず私そもそも葬式とか墓参り、あんまりないんだよね。だからどんな気持ちになるかとかも考えたことなかった。
墓参りは幼い頃はまあ行ってたけど、特によく知ってる親戚とかではなかったからボーッと、漫画欲しいですとかゆーことをお願いしてました。それ寺社ですることやんと気づいた。今。
こんな人もおるんやな〜。新鮮でした。
真っ直ぐな道?
自分が真っ直ぐだと感じる道と社会や環境が指し示す真っ直ぐな道がただ違うというだけだ。
凄く納得できる箇所。
平行線。
きっとどこまで行ってもお互い理解し交わることはないのだろうか。
ヲタク?
人がオタクになることに理由などない、気がつけばなっているものだ。
名言すぎる名言。
その通りでござます。
寂しさってどうやったらなくなる。 どんなに満たされた状態でも、ふとした瞬間に寂しさはやってくる。
ほー。こうやって考えるのは、自分だけじゃないと驚き。
幸せもそう。自分幸せだと感じるのに、時々ふと、自分幸せじゃないって感じてしまうことがある。
ここまで前半のエッセイ部分でした。
ここから後半のくも膜下出血で倒れ、入院手術リハビリ復帰再発入院手術リハビリ完全復帰。までの記録。
いやはや驚いた。
星野源を知っている人は多いだろうが、まさかくも膜下で倒れ、死の淵まで行ったことは知らない人が多いのではないだろうか。
びっくりだよ。若くても、ある日突然倒れるものなのですね。怖いなあ。
しかも本当に壮絶で、壮絶。
本当に辛すぎて出た言葉。
死ぬことよりも、生きようとすることの方が圧倒的に苦しいんだ。
ああ。これは、死にたいと思ったことある人はきっと誰しもそう考えるのだろうなと信じてしまう。
楽しいことも、辛いことも、濃縮して味わった。
生きるって、長さじゃないんだなあ。その中身こそが重要なんやな〜。って何か改めて考えさせられたわ。
何か気になって付箋貼ってたのはこんな感じ。
とにかく彼の本を読んで、にわかではありますが、すっかり星野源ファンになってしまった。笑
他の本も買って読んでみよう。
曲や映画、ドラマもどんどん見て聞いていきたい。