7. カモメに飛ぶことを教えた猫
はい。四季の新作ファミミュ。カモ猫。
観劇予定はないですけれども読みました。
かなり良いです。好きです。胸熱です。
まずお母さんカモメが亡くなってしまうとこから話が始まります。彼女が亡くなる理由がまた衝撃で。なななんと、人間が海に流してしまぅた原油。魚を取ろうとして海に潜ったら原油に捕まってしまった。目が開けられない。翼は油べっとりで羽ばたくことができなくなってしまった。よく写真とかでは見たことあったけどこんなんなんかと、衝撃。
気になった点いくつか上げてみます。
太陽に近づき過ぎて、ろうが溶けて墜落してしまった。という部分、ハガレンを想起されました。
流れていた原油のことを黒い波、黒い毒、海の呪いと表現していた点。人間からしたら、何気なくやったことなんやろけど、カモメからしたら毒であり、呪いであるんやなと。違う立場だと取り方違うというのをしみじみ感じた。
ゾルバが大佐に相談したのち、博士のとこに行くとなったとき。港では、1匹の猫の問題は、全ての猫の問題じゃ。
と言ってゾルバに協力してくれるとこ。
そうやってみんなで取り組むって、なんかあったかくていいなと。なんて事ないシーンでしょう。でもこんな当たり前のようなことが、物凄く素晴らしいんだよなあ。
ヒナがかえってゾルバが感動する。そのとき、真っ黒な自分の毛並みが感動で紫に〜。という場面。黒が紫?ここは本当謎💦スペインだとそういつ表現するのかなあ?気になっている。
調べたけどようわからん。
そして1番感動してしまうのが、フォルトゥナータがチンパンジーにとやかく言われ泣いてしまいそれに対してのゾルバの言葉。もう胸熱。電車でも読んでは涙溢れてしまう。
きみは僕たちと違ってだからこそ愛している。
自分とは違うものを愛することを知ったんだ。似た者を認めたら愛することは簡単だけど、違うものの場合は難しい。でもそれが出来るようになった。
ああどんな者同士でもきっとわかり合うことは出来るんだなあと考えると、とても素敵な世界やなと。何度この部分を読んでも泣いてしまう。はい。
本読んで泣くなんていつぶりだろうってほど感動しています。
人間と話すことについてのとき。
イルカの例。人間に対して知的なとこを見せてしまったがために水族館で道化のようなショーをやっている。そうか〜。そういう見方もあるんやなとなんだか不思議でした。
そして、猫たちの力だけではフォルトゥナータが飛ばない。人間の力を貸そうとなり。詩人に頼ることに。その理由がまた素敵。
ことばとともに飛んでいるような気がしてしかたないんだ。
何なんだろう。うまく言えないけど、素敵。
言葉で、想像して、飛んでいる。なんか素敵。
そしてフォルトゥナータが飛ぶことができたのを見たゾルバのひとことがまた刺さる。
飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだということ。
願うこと、努力すること、チャレンジすること。それが大事なんやろなー。
今の自分はどうだろうか?
訳者あとがきまで感動です。
異なる者同士はともに生きて行くことができるのか、心を通いあわせることは可能か。
考えねばならぬことですな。
長過ぎず、物凄く読みやすくて4回も一気に読んでしまった😅
感動です。見に行きたいなあ。