22. 白いしるし
Cats観劇後、帰りの電車で読む本買いたくて探していたら。この表紙に惹かれて買いました。笑
でも猫が出てくるのは後半。しかもそこまでたくさん出てくる訳じゃなかった。笑
だまされた?笑
主人公は独身32歳女。アルバイトしながら絵を描いて売って暮らしてる。
恋愛すると深くハマってしまうタイプ。
別れるのが怖くて、もう恋はしたくないと思ってた。
のにやはりしてしまうのだそうです。
気になったポイントはいくつかあったけど、ここではひとまず一箇所だけご紹介。
赤が嫌いなときに見る赤と、赤が大好きなときに見る赤は、全然違って見えるけど、赤そのものは、ずっと赤なんです。
こういう考え方、好き。
同じものを見ていても、人によって感じ方が違う。
また、見る人が同じでも、その時の感情によって見え方が変わる。
面白いねえ。
この本は、まだ私にはちょっと難しかったかなあ。
タイトルの白いしるしの意味も何となくわかるような、いややっぱりわからない。
また何年かか、年月が経ってから読み直して、わかったらいいなあ。
21. 青空のむこう
たまたま立ち寄った家の近くの本屋さんで、
高校の先生おすすめ本フェアやっていて、
コメント読んでいたら、思わず買ってしまった一冊。
最近、こういった生命が絡む本が好きみたいでつい手にとってしまう。。
交通事故で急死してしまった主人公が、生者の世界に戻り、やり残したことを果たそうとするお話。
死者の世界、生者の世界という概念は、リメンバーミーを思い出させた。
やり残したことがあるからと下界に戻るというところは夢醒めと似てるなと感じました。
主人公くんは、死ぬ直前にお姉ちゃんと口喧嘩してしまい、そのことをとても、後悔してしまった。それをどうしても謝りたくて、またお姉ちゃんが後悔していたらそれを許してるよと伝えたくて人間界に戻るのです。
で、何とかお姉ちゃんの部屋にある鉛筆を動かし伝え、わかってもらえたのです。
これは、現実の世界ではどんなに願っても絶対に叶わないこと。でも、小説の中の世界なら…!叶うのです。同じような体験をした人たちの気持ちが、昇華されることも願われているのではないだろうか。。。
そうだとしたら、この本は物凄く意義のある話だな。
読んで良かった。
また、お姉ちゃんの部屋にに行く前に、街を色々と歩いたり、学校へも行ったりするのです。そこでの強烈な一言。
この世はぼくがいなくてもちゃんと動いている
ああ、そうなのだな。
そうなのだろうな。と。
もし私が死んで、悲しむ人はいるんだろうけど、でもその人たちが亡くなったら、完全に忘れ去られる。
それは嫌だ。
何かこの世に爪痕を残したい。
意味わからないけど。
そう感じたのです。
他にも、生きているからこそ、風が気持ちよく感じたりとか、そういう気づかない小さな幸せに触れられていて、気持ちがふわっとなった。
素敵な作品でした。
大切な人と、いつ別れの日が来るかなんてわからない。
1日を大切に。
後悔なく、生きてゆきたい。
19. きらきら眼鏡
こちらの原作読んでいて、去年映画化もされたきらきら眼鏡。
とにかく素敵な言葉で溢れている。まずそんな印象を受けました。
そして私好みな話でした。
そして表紙が綺麗。いつまでも眺めていられる。触り心地もよくてですね。
そして何よりもワタクシ人生初!のサイン本なのです。。
作者の森沢さんは千葉県ご出身で、船橋の書店にサイン本置いてくれてたの。
んで買った。
死生観についてが何だか新しい考え方を得た感じです。
人間の様々な複雑な感情がリアルに描かれてるとこが好きです。
幸せの考え方とか、物事の捉え方とか、すごく共感できる。
特に気に入った箇所をいくつかピックアップ。
"人生を花束でいうなら、『幸運』は派手なバラで、『不運』は地味なかすみ草。両方合わせた花束は、いっそう『幸運』のバラが引き立って、とても愛すべき存在になるんだから"
ここを読み、人生のいい事悪いこと両方大事なんやなぁ〜と、しみじみ。
と同時に、今の私の人生に、そもそも花はあるのだろうか。かすみ草すら咲いていない人生な気がしてしまうのだ。
でもいつか、でっかい花を咲かしてやるぞー。ととりあえず意気込んでおきます。
人はみんな、生き方と死に方を学んでいる学生なんだ
この死生観?が初めて読んだ時、全く新しい考え方が物凄く衝撃的でした。
今まで、みんな必ずいつかは死ぬ。その最終地点に向かって生きている。何故?と繰り返し疑問を抱いていた。
けどなんかこの考えはちょっと違うのかも?
みんな生き方を学んでいる学生。生きている間は一生学ぶものなんかなぁ。
死とは、学生を卒業すること。
あれー今改めて考えるとやっぱりわからなくなってきた😅
でもとにかく印象的な部分でした。
人ってあたりまえの幸せほど気づかないものでしょ。
何か今の自分が深く共感できた。
人ってさ、誰かを愛したいんじゃなくて、やっぱり愛し合いたいんだよ
おお〜。なるほど。。そういう、ものなのですかねえ。
とにかく本当はもっとステキな言葉がたくさんあって、でも、私からはとてもじゃないけど表しきれず💦
いつでも世の中をポジティブに捉えるきらきら眼鏡をかけて、生きていきたいものです。
小さいことに幸せを感じたり、感謝できる生活は素晴らしいです。
18. 蘇る変態
またまた星野源。3冊目。
本当に面白い。
とにかく面白い。
俳優として、
歌手としてのその実力は
皆様の方が知っての通りではございますが、
もの書きとしてもこんなに才能があるとは
凄いとしか言いようがない。
前半は、雑誌に載ってたエッセイ。
後半は、何とくも膜下出血で倒れてその入院から復帰までの話が綴られています。
ひとまず前半のエッセイで印象に残ったフレーズあげてきます。
葬式や墓参りの後にはなぜか元気が出る。死に直面した後は、気持ちが「生きねば」と自然にポジティブになる。
これは新しい考え方だった。
まず私そもそも葬式とか墓参り、あんまりないんだよね。だからどんな気持ちになるかとかも考えたことなかった。
墓参りは幼い頃はまあ行ってたけど、特によく知ってる親戚とかではなかったからボーッと、漫画欲しいですとかゆーことをお願いしてました。それ寺社ですることやんと気づいた。今。
こんな人もおるんやな〜。新鮮でした。
真っ直ぐな道?
自分が真っ直ぐだと感じる道と社会や環境が指し示す真っ直ぐな道がただ違うというだけだ。
凄く納得できる箇所。
平行線。
きっとどこまで行ってもお互い理解し交わることはないのだろうか。
ヲタク?
人がオタクになることに理由などない、気がつけばなっているものだ。
名言すぎる名言。
その通りでござます。
寂しさってどうやったらなくなる。 どんなに満たされた状態でも、ふとした瞬間に寂しさはやってくる。
ほー。こうやって考えるのは、自分だけじゃないと驚き。
幸せもそう。自分幸せだと感じるのに、時々ふと、自分幸せじゃないって感じてしまうことがある。
ここまで前半のエッセイ部分でした。
ここから後半のくも膜下出血で倒れ、入院手術リハビリ復帰再発入院手術リハビリ完全復帰。までの記録。
いやはや驚いた。
星野源を知っている人は多いだろうが、まさかくも膜下で倒れ、死の淵まで行ったことは知らない人が多いのではないだろうか。
びっくりだよ。若くても、ある日突然倒れるものなのですね。怖いなあ。
しかも本当に壮絶で、壮絶。
本当に辛すぎて出た言葉。
死ぬことよりも、生きようとすることの方が圧倒的に苦しいんだ。
ああ。これは、死にたいと思ったことある人はきっと誰しもそう考えるのだろうなと信じてしまう。
楽しいことも、辛いことも、濃縮して味わった。
生きるって、長さじゃないんだなあ。その中身こそが重要なんやな〜。って何か改めて考えさせられたわ。
何か気になって付箋貼ってたのはこんな感じ。
とにかく彼の本を読んで、にわかではありますが、すっかり星野源ファンになってしまった。笑
他の本も買って読んでみよう。
曲や映画、ドラマもどんどん見て聞いていきたい。
17. ボッコちゃん
だいいーぶ前、Twitterでおススメされてて何気なく保存。
この度、図書館にて発見し、借りて読んできました。
もうねー、数ページ一話。短いのに、話が筋通ってるし、オチがちゃんと付いていて、ストーリーになってる。ひょおー。
ぐわぐわ上がっていって、最後の一文でストーンと落とされる。そんな感じ。
面白い。
特に印象的だったのが、『殺し屋ですのよ』、という話。
思いっきりか弱そうな女性が、ある男性に話を持ちかける。殺し屋ですのよ。あなたが殺したい人を殺します。と。
でも男性はこんな女性が殺し屋なんて出来るわけないと尻込む。女性は、お金は事が済んでからで良い、またじわじわと病死させるため、犯罪を犯すわけではないなど説明。
数ヶ月後、その相手は実際亡くなった。
男は喜んで、女に金を払った。
女は帰宅し、服装を変えて職場へ向かった。
何と女は看護師で、もうすぐ亡くなる患者を憎んでいる人間に話を持ちかけていたのだった。
『生活維持省』
世界が平和になり、犯罪や戦争がなくなった時代。その分静かに殺される人がランダムに選ばれる世の中のお話。
その中のフレーズが妙に心に残った。
生きる権利と死ぬ義務
人はいつか死ぬ、ということを、義務の2文字で表していることに、何故だか不思議に感じた。新鮮な考え方だった。
『闇の目』
一体どういう子供なんだろう、もはや人間ではないのでは?と謎に感じながら読み進めると。
目のない子供だったのだ。
ほう。こういう風に世の中を捉えているのかと不思議な感じ。
『プレゼント』
宇宙から巨大怪物が送られてきた!
地球人は皆んな一致団結し、必死で怪物に対抗し、何とか撃退する。
vs宇宙になり、地球人同士の争いは、なくなった。
ウィキッド思い出した。
結局、人間は、共通の敵がいないと、仲良くなれないのよ。悲しいことかな。
かなり面白かった。そうきたか!と。
宇宙人の話や、近未来、SFなど、様々なジャンルの短編小説が詰め込まれ、とても楽しかった。
16. 言語学の考え方
黒田先生。大学の時好きだった、彼の授業。言語学。そうそう、こんなこと授業でやったなあと懐かしみつつ読んでおります。
でも久々に触れたら、うう結構難しい…?頭混乱混乱。にもなりまして。
でもやっぱり彼のウィットに富んだ言葉遣いに笑わせてもらい。好きなんだよなあ。
昨日の面接どうだった?
死んだ
て解説で、死んでいる人間は話ができないので〜ってとこ、何故かクスッと笑ってしまう。
あとはよく、言語はツール、と言い切る人がいて。でも私自身はどうしてもそう考えられなくて。でもどう表現すればいいのかわからずモヤモヤでした。が、
人間の会話は、何らかの含みを持たせていることが多いようだ。
上の例や遅刻は遅刻など婉曲だったり、こう無駄があったり。そういう含みが完全になくなったとき、会話はわかりやすいかもしれないが、面白くない。
こんな厄介なものが、道具なのだろうか。
道具のように単純に使うだけのものではないのだろう。
何となくスッキリした。
まあ後はいつも通り?の黒田先生の考え方が書いてあった感じです。
他の著書も読み返そ。